【児童の登校時間帯に実施された「移動オービス」での速度取り締まり=名張市栄町で】

 三重県警名張署は4月12日、「移動オービス」を使った通学路での速度取り締まりを実施した。15日までの春の全国交通安全運動期間中、管内で運用が予定されている。

 移動オービスは持ち運び可能で、三脚の上に据えて道路脇に設置し、通行する車の速度を計測。一定の速度を超えた車はナンバーや運転者などが自動で撮影され、警察から後日、出頭を求められる。あらゆる場所に設置でき、違反車両を停止させるスペースが不要で、道幅の狭い道路でも取り締まりを実施できる。

 12日の朝は、市立名張小学校の通学路となっている同市栄町の市道で、児童の登校時間帯に合わせて運用された。中には移動式オービスを見つけ、速度を緩める車もあった。

 春の全国交通安全運動では、昨年6月に千葉県八街市の通学路で児童5人が死傷した事故を受け、全国的に通学路の安全確保を重点に取り締まりが実施されている。県警本部交通指導課によると、県内では2019年に移動オービスの運用が始まり、21年中は288件を摘発した。

- Advertisement -