【賞状を手に受賞を喜ぶ森長さん=名張市東町で】

 三重県立名張高校(名張市東町)2年の森長まなかさん(17)はこのほど、「塩野直道記念『算数・数学の自由研究』」作品コンクールで敢闘賞を受賞した。3月14日に同校で開かれた表彰式では、学校関係者らに受賞の喜びを語った。

 同コンクールは、一般財団法人理数教育研究所の主催で、今年9回目。日常生活や学校で興味を持った研究テーマを、算数・数学を活用して文章や写真にまとめるもので、小学校低学年と高学年、中学校、高等学校の4部門がある。

 美術部に所属する森長さんは、ゆがめて描いた絵を円柱状の鏡に反射させ、正しい形に見せる「アナモルフォーシス」の技法で、三重県のシンボルマークを描写。絵が正しく映るように製図した扇状の図形に、コンパスや定規を使って正確に描いた。

 賞状を受け取った森長さんは「驚いて言葉も出ない。光栄です」と喜んでいた。

 同校では夏休みの課題として、1,2年生計約360件を申し込んだ。全国では1万7429件の応募があり、このうち高校の部では、敢闘賞を受賞した森長さんの他に、最優秀賞2点、特別賞1点、奨励賞10点が選ばれた。

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