【自身の作品を披露する橋本さん=伊賀市上野丸之内で】

 対面し直感で感じた言葉をつづっていく「インスピレーション書」の書家として活動する、三重県伊賀市服部町の橋本眞衣子さん(45)。「同じスペースで同じ思いを共有するからこそ分かち合える時間は大切。皆さんの前向きな気持ちの後押しができたら」と思いを語る。

 重度のアトピー性皮膚炎で療養していた12年ほど前、友人にフリーマーケットの店番を頼まれたことがあった。その会場で「好きなことばを書きます」というブースを構えた書家と出会い、興味を持った。その足で道具を買いに行き、「めっちゃかゆいねん」「アトピーだもの」など、自身の悩ましい気持ちを書いていくと、自然と笑顔になっていた。

 相手と向き合って瞳を見つめ、はがき大の紙や色紙に筆を進めると、「自分が気づかなかった良さを引き出してくれた」などと喜ばれ、更に相手から読める方向に書いていくと一層驚かれるそうだ。

 イベント時に使う屋号は「まいことば」で、フェイスブックでも同名で情報を発信している。3月には市内で開かれる「いがコミっと」(26、27日)「キレイアートフェスタ!」(12日)などへの参加を予定している。

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2022年3月12日付815号3面から

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