東日本大震災から11年となる3月11日、脱原発を訴える「さようなら原発 3・11集会in名張」が、三重県名張市赤目町丈六の赤目ほんまもん広場で午後1時から同3時まで開かれる。震災が発生した同2時46分には、参加者全員で祈りを捧げる。
集会は、震災後に始まった全国的な運動「さようなら原発1000万人アクション」に賛同した実行委員会が、「原発事故を風化させない」との思いで2012年から毎年開いており11回目。今回は、原発事故から10年を経た被災地の現在を取り上げたドキュメンタリー作品「原発故郷3650日」のDVD上映や、震災当時の新聞の展示などがある。
実行委員長の角谷英明さん(76)は「危惧しているのは、原発が地球温暖化対策に役立つといった風潮。クリーンなエネルギーだと勘違いさせられているのでは」と警鐘を鳴らす。事務局の浜本孝江さん(77)は「忘れたらあかんという思いでやってきた。せめて年1回でも、原発のことを立ち止まって考えてほしい」と参加を呼び掛けている。
問い合わせは浜本さん(0595・64・3098)まで。
2022年2月23日付814号15面から
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