奈良県宇陀市榛原あかね台の佐藤弥澄さん(77)はこのほど、喜寿を記念し、これまで詠んだ俳句をまとめた句集「ねぶた」を自費出版した。
大阪府警で警察官として働いていた佐藤さんは約40年前、上司からの誘いで句を詠み始めた。仕事の傍ら、趣味で新聞社の投稿欄に応募していたところ、選者の俳人・山口誓子の特選句に選ばれたのを機に、本格的に詠み始めたという。
句集はB6判209ページで、還暦記念に手作りした作品集に続く2冊目。句会での吟行や毎日の散歩で目にした風景などを基に、2005年から書きためた365句をまとめている。中には「号砲の鳴りてねぶたの動き出す」など、故郷・青森のねぶた祭りを詠んだ句もある。
アイデアをメモするため、外出時は手帳を離さないという佐藤さん。「俳句になじみがない人にも興味を持ってもらえれば」と話した。
句集は名張市立図書館(同市桜ケ丘)にも寄贈され、閲覧が可能。
問い合わせは佐藤さん(0745・82・6734)まで。
2022年2月12日付813号2面から
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