【優勝に輝いた「チームK fam」のダンス(提供写真)】

 ジャズやコンテンポラリーのダンサーとして世界大会でも好成績を収めている三重県伊賀市諏訪の髙森星さん(20)が、所属するダンススクールのチームの一員として参加したコンテストで日本一に輝いた。コロナ禍での快挙に喜びが覚めない中、既に次のステージを見据えている。

 2020年3月に名張青峰高校卒業後、京都のダンススクール「スタジオダンスアライブ」で特待研修生として1年間さまざまなジャンルを基礎から学んだ。4月には全国オンラインコンテストでソロ優勝。21年春から京都や大阪でインストラクターの仕事を本格化。地元でも基礎からキッズを育成し、「AKARI WS」を毎月主宰している。

髙森さん(同)

 今回、参加した大会は「キメラエーサイドダンス」のオープンクラス部門。スクールの主宰者でダンサーとしても全国で名の知れたKAORIaliveさんを含む19人のチーム「K fam」で、8月に大阪市であった関西予選を1位通過。

ボトルラベルを衣装に

 11月上旬に都内で開かれた全国大会では、「アディオス人類」というテーマで、温暖化により生じた環境問題をダンスで表現。ペットボトルのラベルを汚れた衣装に貼り付けたり、泣いているメイクを施したりしてパフォーマンスに挑み、見事優勝。

 誰一人仲間が欠けることなく、全力を出し切れた上での優勝に感極まったという。大会はリアルタイムでオンライン配信も行われ、生徒や友人から随時入る応援コメントに「パワーをもらった」そう。

 現在、20年に2人組チーム「ace」として日本代表を勝ち取りながら22年7月まで延期になっている米国・ロサンゼルスであるダンスの世界大会に向けて練習中だという髙森さん。「いずれは地元で本格的にキッズを育成し、自分が見てきた景色以上のものを見せてあげられるよう精進したい」と語った。

2021年12月25日付810号3面から

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