【穴窯にまきを投げ入れる参加者=伊賀市丸柱】

 文化庁の伝統文化親子教室事業として三重県の伊賀市文化都市協会が昨年10月から実施してきた「がっつりまるごと伊賀焼体験」に参加した小学生ら30人が、年末に穴窯で作品を焼き上げた。仕上げの工程を経て完成した作品は、1月16日まで伊賀市上野忍町の武家屋敷赤井家住宅で展示される。

 作品が出来上がるまでの工程は、10月下旬に粘土を練って電動・手動ろくろで成形したものを11月下旬に窯詰めし、12月初旬のまき入れ体験を経て、同19日に窯出しし、作品を仕上げた。使用した幅約2メートル、奥行き約3メートルの穴窯は、伊賀焼伝統産業会館(同市丸柱)の敷地内にあり、伊賀焼振興協同組合の組合員たちが3交代で5日間火を守った。

 まき入れの際、参加した小学生から「なぜ松の木のまきを使うの」と質問を受けた組合員は「伊賀焼の特徴的な緑色を出すために松の灰が必要なんだよ」と答えていた。

 つぼと皿を作った小学5年生の兄、犬の餌入れと茶わんを作った4年生の妹の2人は「穴窯の火は思っていたより熱かった。早く持って帰って使いたい」と笑顔を見せていた。

 「キッズ陶芸家の窯出しほやほや作品展」は午前9時から午後5時(最終日は同4時)まで。入場無料。

 問い合わせは同協会(0595・22・0511)へ。

2022年1月15日付811号8面から