【分散参拝を呼び掛ける山村さん(右)ら=名張市役所で】

 三重県名張市鍛冶町の蛭子神社で毎年2月に開かれる、商売繁盛を願う「八日戎」が、今年は新型コロナウイルス感染防止で分散参拝を促すため、5日から8日までの計4日間になった。選考による「福娘」や七福神の舞の奉納、はまぐり入りかす汁の振る舞いなどは感染対策で前年に続き中止するが、参拝者への吉兆(けっきょ)などの授与は2年ぶりに行う。同神社氏子総代らが1月11日、市役所で会見し、発表した。

 蛭子神社の八日戎は約350年続くとされ、名張に春を呼ぶ祭りとして親しまれてきた。例年は2月7日(宵宮祭)と8日(本祭)の2日間で、縁起物などを求める3万人以上の参拝者でにぎわっていたが、昨年はコロナ禍で関係者による神事のみとなった。

 毎年参拝していた人などからは、「吉兆の更新だけでも」などさまざまな声が寄せられたという。そこで今年は混雑を避けるために「福先詣り」として5日と6日の日程を初めて追加し、祭礼を執り行うことにした。福娘や七福神の舞、かす汁の振る舞いは感染症対策で前年に続き断念した。

 吉兆の数量には限りがあり、確実に購入するためには事前予約が必要。予約は2月1日以降、同神社(0595・64・1000=午前10時から午後6時)で受け付ける。授与の時間は期間内の午前10時から午後6時まで。

 氏子責任総代の山村紀生さん(81)は「伝統ある祭りを続けるため、分散してお参り頂きたい」と呼び掛けている。