【上映された紹介動画を見る中森宮司=名張市平尾で】

 三重県名張市平尾の宇流冨志禰神社は12月31日、所蔵する県指定有形文化財(彫刻)の能・狂言面を紹介する動画を境内のモニターで上映した。大みそかから元日にかけて訪れた参拝者たちは、足を止めて鑑賞していた。

 動画は、貴重な面をデジタルデータとして保存しようと昨年10月に撮影されたもので、同神社で保管されている能面31点と狂言面14点が音楽とともに紹介される。20年近く動画制作を手掛ける同市元町の飲食店経営者、藤木泰之さん(51)が同神社への奉仕の一環として提案し、制作した。

かがり火を囲む参拝者ら=同

 この日は雪の降る中、午後11時半ごろから近隣住民らが訪れ、新年の健康や安全などを祈願した。参拝者たちは、境内の大きなかがり火を囲み、受付に設置されたモニターで動画を楽しむなど自由に年越しを過ごしていた。

 同神社の中森孝榮宮司(71)は「これを機に、面や神社のことを少しでも知ってもらえたら」と話していた。

 動画は、1月3日午後4時ごろまで上映している。