【練習する長距離部門の選手たち=伊賀市久米町で】

 2年ぶりの都大路、どう戦うか―。12月26日に京都市内で開かれる「男子第72回全国高校駅伝競走大会」に、県立伊賀白鳳高校(伊賀市緑ケ丘西町)陸上競技部が三重県代表として出場する。7区間全てで区間賞をマークした県予選に続き、11月の東海大会も優勝を飾り、好調を維持しながら年末の大舞台に臨む。

 上野工高時代を含め2004年からの連続16回など計31回の全国出場を誇る名門も、ここ2年は県1位の座を明け渡し、東海枠で出場した19年の全国大会も、記録は前年より1分早かったものの順位は振るわなかった。中武隼一監督(37)は「2年連続の県での敗戦は、自分たちを見つめ直す貴重な機会になった」と話す。

 「練習よりも生活だぞ」。中武監督が日頃から生徒たちに説いている言葉の一つだ。グラウンドを離れても、各自が目標を持って日々どのように頑張れるか。1年時に7区で都大路を経験している長距離部門の主将、水谷柊斗君(3年)は「新型コロナの影響で、皆で練習できることが当たり前ではないと実感したが、チームの輪は強まった」と、この1年を振り返る。

 長距離部門には、3年生13人、2年生9人、1年生8人の計30人が所属。2年生の好調さに3年生が刺激を受け、チーム内の雰囲気も良いという。中武監督は「コロナ禍でも温かく見守り、応援してくださる地元の方々に感謝し、敬意を持ってスタートラインに立ってほしい」と言葉をかけ、水谷君は「今の記録はまだ全国で戦えるレベルではないが、県記録を塗り替えて3位以内を目指したい」とチームを代表して抱負を語った。

2021年12月25日付810号4面から

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