【展示作品を手にする福森さん=伊賀市小田町で】

選りすぐりの展示 地元の風景も

 趣味で写真撮影を楽しむ、三重県伊賀市諏訪の福森秀樹さん(68)が、これまでの作品から選りすぐりを披露する、24年ぶり2回目の地元での写真展「悠彩パートⅡ」が、同市小田町のギャラリーで来年3月末まで開かれている。入場無料。

 20代の終わりごろから人物写真を撮り始め、30代前半ごろからは近くの諏訪神社で、着飾った新成人らの写真を撮影してきた。少しずつ伊賀地域とその周辺で風景や花火なども撮るようになり、雑誌「日本カメラ」の全国規模のフォトコンテストでは銅賞を2度獲得。現在は地元のNPOの仕事に携わりながら撮影を続けている。

 今回は、奈良・若草山の「山焼き」や曽爾村の桜など、ワイド半切サイズのものを10点ほど展示し、年末ごろに入れ替える予定。苦心して撮影した満月と建物のコラボレーションや、水面に映し出された花火など、「自然物と人工物の共演が見どころでもあり、こだわった点」だという。

BGM添えモニターで上映も

 他にも、スライドにした写真にBGMを添えてモニターに映し、より深く写真を眺めてもらえるような工夫も凝らしている。福森さんは「伊賀の風景も捨てたものではないなと感じてもらえたら。展示期間も長いので、ギャラリーという空間の中でゆっくり写真の世界に浸ってほしい」と話した。

 展示は土、日曜の午後2時から同5時まで、「カルチャー&ギャラリー ボンジュール」で。臨時休業あり。

 問い合わせは同店の前田さん(090・5862・9148)へ。

2021年11月6日付807号10面から

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