【(左写真)児童たちと懇談する地域づくり組織の関係者や交番勤務の警察官、(右写真)案を発表する児童=名張市つつじが丘北3で】

 三重県名張市立つつじが丘小学校(つつじが丘北3)で12月3日、6年生111人と地域づくり組織の関係者らが、地域をより良くする方法を話し合う懇談会が開かれた。児童からは交通安全やごみ問題の改善などさまざまな提案があり、大人たちはメモを取りながら熱心に耳を傾け、丁寧にコメントを返していた。

 地域からは、地元の自治協議会や見守り活動団体、つつじが丘交番勤務の警察官ら12人が出席。児童たちは10月以降、家庭科と総合学習の時間を使って地域の課題などを調べ、タブレット端末を使ってプレゼンテーションの準備を進めてきた。この日は9つのグループが発表した。

 オリジナル反射材を作る提案をしたグループは、ドライバーが夜間に歩行者を見つけやすくなるだけでなく、つつじが丘のご当地キャラクター「えみらる」をあしらうことで「地域の宣伝や活性化につながる」と強調。ごみのポイ捨てを無くす提案では、ポスターを掲示したりごみ拾いイベントを開いたりする案が出された。他にも、猿の被害防止や空き家の活用案などがあった。

 逆に出席者からは、横断歩道に設置している横断旗を新たに作ってほしいと依頼があり、児童たちは全員が拍手で承諾した。12月と1月の家庭科の授業などで1人1枚ずつ作る予定だという。

 児童を代表してあいさつした岩川茉白さん(12)は「これからは地域の一員として、自分たちができることをみんなで実践していきたい」と話していた。

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