【表彰状を手にする植野さん=名張市役所で】

 人権擁護委員としての長年の功績をたたえる法務大臣表彰を受けた、三重県名張市桔梗が丘5の植野あさ子さん(69)が12月2日、亀井利克市長を表敬訪問し、受賞を報告した。

 人権擁護委員は法務大臣から委嘱され、人権相談を受けたり、地域の中で人権尊重の考え方を広めたりする活動などに取り組んでいる。市内では11人が委嘱されている。

 いじめや虐待などの悩みを抱える子どもからの相談を手紙で受け付ける法務省の「SOSミニレター」では、法務局職員の他、人権擁護委員が返事を書いている。相談内容によっては、関係機関と連携しながら解決を図る。

 植野さんは2009年10月に委嘱され、4期12年にわたって活動。この日、市役所を訪れた植野さんは「皆さんの心の中に『人権』というものが、少しでも入り込んでほしいという思いでやってきた。ミニレターでは、子どもたちが書いた内容から、隠されたSOSを見逃さないことがすごく大切だった」と活動を振り返った。亀井市長は「名張としても誇り。これからもご指導頂きたい」と述べた。

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