【筆文字を書いた木工作品と坂地さん=名張市で】

「なりたい自分になる」アドバイスを

 なりたい自分になるための手伝いを―。伊賀地域では取得者が少ないという民間資格「筆跡心理士」を5年前に取得し活動する、名張市美旗町中3番の坂地香楓(本名・早苗)さん(47)。イベント会場などで「深層心理が現れやすい」筆文字を書いてもらい、その筆跡から心理行動パターンや心の状態などを診断し、その人がなりたい人物像になるためのアドバイスをしている。

 長男が習い始めた同じタイミングで自身も一緒に書道を始め、そのうちに自分の書く文字の書き癖が気になり、受けてみた筆跡診断に興味を持った。日本筆跡学院大阪校に1年間通い、仕事として活動できる筆跡心理士2級の資格を取得した。

 坂地さんによれば、筆跡心理学はフランスで100年以上前に始まったとされ、子どもの進路決定などに利用している国もあるという。筆跡を見てその人の性格や癖を伝え、悩みや目標、夢を聞き、「書き方を変えるだけで、なりたい人物像になっていける」といったアドバイスをしている。

 現在は名張市の自宅を拠点に筆跡診断や筆跡心理学教室を開いていて、5月からは「開運筆文字教室」も開講している他、イベント時にブースを設けることもある。「字が上手か下手か、ということではなく、書き方や癖を少し変えるだけで良い方に向かうこともある。診断を基にしたアドバイスが、その人にとって何らかの助けになれば」と思いを話した。

 坂地さんは、12月3日から5日まで県立ゆめドームうえの(伊賀市ゆめが丘1)で開かれる、手作り工芸作家らによるクラフトフェア「イガデハク」に参加予定。

2021年11月20日付808号3面から

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