【地元の歴史をまとめた本「柘植の昔ばなし」(提供写真)】

 京都・奈良・伊勢・東海などへ通じる交通の要衝として、古くから歴史に刻まれてきた郷土・柘植を、次世代を担う子どもたちに誇りに思ってもらい、愛着を深めてほしいと、三重県伊賀市の柘植地域まちづくり協議会ではこのほど、地元の歴史をわかりやすくまとめた本「柘植の昔ばなし」を刊行した。郷土史研究家の田中重之さんが編集に携わり、学校を通じて地元の小中学生にも配布される。

 壬申の乱や、天皇の代理として伊勢神宮に向かう「斎王群行」の宿泊地、徳川家康の「伊賀越え」などに加え、三重県で最初の鉄道駅である柘植駅の開業、松尾芭蕉や横光利一ら柘植にゆかりのある著名人、全国の「柘植」姓についても深く解説している。

 本はA4サイズ89ページで、白黒版を150部、カラー版を50部作成し、白黒版を柘植小の高学年と柘植中に配布。同協議会教育文化部会長の松山文雄さんは「子どもたちにも理解しやすいよう、以前作った柘植の民俗カルタや写真なども活用した。地域の皆さんにも柘植の歴史を知る機会としてぜひ読んでほしい」と話していた。

 問い合わせは柘植地区市民センター(0595・45・8880)まで。

2021年11月6日付807号25面から