三重県名張市に隣接した奈良県山添村片平だけで生産され、県の特産品「大和野菜」にも認定されている細長い赤カブ「片平あかね」の販売会が、11月23日午前10時から正午ごろまで開かれる。

 生産農家や地域住民でつくる「片平あかねクラブ」が12年前から毎年開催しており、例年は片平あかねを使った料理や豚汁の振る舞いもあるが、今年は感染予防のため、販売と今年収穫した株の品評会のみ行う。会場は片平五月老人憩いの家(片平公民館)。販売は無くなり次第終了するが、希望があれば後日収穫したものを届けることも可能だという。

 同クラブ代表の畑中重一さん(73)によれば、片平地区34戸のうち半数ほどで栽培し、出荷しているのは10戸前後。名張川沿いの傾斜地に広がる酸性の土壌や自然環境が栽培に適しているとみられ、他所で栽培すると、数世代後には鮮やかな紅色がうまく出なくなるという。

 収穫時期は例年10月下旬から2月上旬で、漬物やサラダ、天ぷらなどに適しており、村内・県内の学校給食にも提供されている。自宅周辺の3か所の畑で片平あかねを栽培している畑中さんは「赤い色や食感を生かした新しい活用方法も考えている。いろんな可能性があることは生産農家にとっても楽しみ」と話していた。

 問い合わせは畑中さん(0743・85・0634)へ。

2021年11月20日付808号16面から