【談笑する福嶋店主(右)と神田社長=名張市百合が丘西6で】

好評博す

 三重県では、新型コロナウイルスの影響でダメージを受けている観光産業の早期回復を目的に、感染防止対策を徹底した県内の旅行商品(日帰り・宿泊旅行)へ助成する地域観光事業支援「もっと観光みえ」第3弾を展開している。これを受け、株式会社三重旅行サービス(本社・伊賀市平野西町)は、伊賀地域で5つのプランを企画し、利用客から好評だという。同社の神田昌典社長(51)と、プラン加盟店の一つ、「寿司・割烹 醍醐」(名張市百合が丘西6)の福嶋章男店主(69)に聞いた。

 神田社長によると、コロナ禍前の同社は、インバウンドなど国内外への旅行者増により業績は右肩上がりだったが、昨年4、5月に発令された緊急事態宣言のころから、「仕事がほとんどゼロ」になるほど急速に落ち込み、1か月間の臨時休業を強いられたそうだ。

 そうした中、県が昨年暮れから第1弾、今年7月から第2弾、10月から第3弾と相次いで支援策を打ち出し、同社では伊賀地域ならではの企画を立案し発信してきた。

 第3弾は、日帰りで以下の5つのプランがある。

①伊賀の文化財である忍者博物館、だんじり会館とステーキハウスグラツィエのステーキランチ、またはとろろ庵のとろろ会席をチョイスするプラン
②伊賀の文化財と元祖伊賀肉金谷すき焼きプラン
③赤目四十八滝とレストラン奥田のオリジナル伊賀牛セットの食事プラン
④なばりでお菓子屋さんめぐりと温泉旅館(青蓮寺レークホテルまたは湯元赤目山水園)の昼食チョイスプラン
⑤赤目四十八滝と寿司・割烹醍醐のオリジナル寿司会席プラン

プランのチラシを手にする三重旅行サービスの担当者=名張市で

5000円割引やクーポンも

 いずれも1万円以上の旅行代金の場合は5000円の割引、5000円以上の旅行代金の場合は2500円割り引きし、更に2000円の地域応援クーポンがそれぞれに付く特典がある。「当初、日帰り客が食事だけを楽しんで帰るため、観光振興につながりにくかったので、今回は必ず観光地とのセットを条件に、急きょセットプランを作った」と神田社長。

 今回から加わった醍醐の福嶋店主は「当店は関西方面に知名度があるが、青山峠を越えると、県内の方にもほとんど知られていないので、今回の県民割企画は大変ありがたい」と話す。

 同店では、プラン利用客を無垢のヒノキのカウンター席に案内し、一品料理を数品出した後、最後にすしを握って出すスタイルでもてなしている。東京から仕入れた大間のマグロや松阪牛のすしも楽しめる。

 福嶋店主は「コロナ禍で客足が途絶え、店を閉めようかと考えた時期もあるが、若い従業員のためにも皆で一生懸命頑張り、ここまで1日も休むことなく乗り切ってきた。最近は来店頂く方も増えており、うれしい」と話している。

既に800人超利用

 今回のプランは、開始以来800人を超える利用があり、好評だが、利用期限は11月30日まで。神田社長は「観光業界はまだまだ不透明な状態が続くが、今後も観光と宿泊をセットにしたプランを企画し、地域で観光産業に賛同して頂ける事業者も増やして、国内外からの観光客を受け入れていきたい」と話している。

 問い合わせは同社伊賀上野店(0595・26・0211)、名張店(0595・68・5181)へ。

2021年11月20日付808号15面から