【収穫間近となった「空中栽培」の小玉スイカを確認する田上さん=名張市鴻之台4で、2021年11月17日午前11時50分撮影】

 冬が近づくなか、赤いネットに包まれたスイカが収穫間近に――。三重県名張市の農業生産法人「風農園」代表の田上堅一さん(47)が、冬の小玉スイカづくりに初めて取り組んでいる。ハウス内で宙づりにする「空中栽培」でじっくり育て、夏のスイカを上回る高糖度で売り出す。贈答用などに、11月25日から出荷する予定だ。

 風農園では昨年から、夏の小玉スイカの本格栽培を開始。地上約1メートルのプランターから伸びるつるを支柱やワイヤで保持し実をぶら下げ、与える水や養分を細かく調節しながら育てる。

 夏の本格栽培が2年間、順調に成果を出したことを踏まえ、より付加価値の高いものを生み出そうと、冬に向けた栽培に乗り出した。夏の収穫後、600株を8月27日から定植し、10月5日から人工受粉した。

 受粉後、夏は35日を目安に収穫するが、今回は十分な日照時間を確保するため50日以上をかける。長い日照時間と暖房も活用した寒暖差、更に1株につき1個だけを実らせるようにして条件を整え、糖度は夏よりも高い15度以上、重さ1・8キロ程度での出荷を目指すという。田上さんは「今の時期にここにしかない、魅力あるものを名張から届けたい」と話している。

 「愛娘なつこDX」と種が小さな「ピノガール」の2品種があり、価格はいずれも税込み3000円。風農園直売所(東町)とオンラインショップで販売する。収穫は 12月10日ごろまでを見込む。

 問い合わせは風農園(0595・48・7215)まで。