【代表選手名などが書かれた東京五輪出場記念の皿を亀井市長に贈る新井さん(右)=名張市役所で】

市長を表敬訪問

 東京五輪ホッケー女子日本代表「さくらジャパン」でスペイン人監督の通訳を務め、10月から日本ホッケー協会女子強化本部の副本部長に就任した、三重県名張市朝日町の新井麻月さん(32)が11月16日、同市の亀井利克市長を表敬訪問し、チームに帯同した経験や今後の抱負などを語った。

 大阪府高石市出身の新井さんは、中学1年からホッケーを始め、天理大時代から日本代表として活躍し、ワールドカップにも出場。ポジションはFWで、2010年から9年間は国内リーグのコカ・コーラウエストに所属。海外にも渡り、米国や豪州、ドイツ・ブンデスリーガ1部でもプレーした。その後、三重とこわか国体の県代表選手に招かれ、20年に名張市に移り住んだ。
 
 代表チームは五輪の1年延期の影響で監督が代わる事になり、今年3月にスペイン人のチャビ・アルナウ監督が来日。新井さんは海外で培った語学力や競技経験を買われ、監督の通訳として代表チームに帯同した。

 合宿の他、試合のベンチにも入り、日常会話から、戦術や技術的な指示に至るまで、監督と選手とをつなぐ役割を果たした。「クオーター間は2分で指示を伝えなければならず、1秒も無駄にできない。監督の言葉は感情的になることもあるが、本質を見抜いた上で選手たちに伝えるよう心掛けた」と振り返る。

 大会直前の7月上旬には、「選手たちをリフレッシュさせたい」との監督のリクエストに応え、新井さんがチームのために2泊3日の県内観光を企画。市内の旅館を拠点に選手ら約20人を赤目四十八滝や伊勢神宮などに案内し、大いに喜ばれたという。

 チームは東京五輪でメダル獲得を目指していたが、結果は12か国中11位に終わった。監督の傍でチームを見てきた新井さんは「長いスパンで計画していかないと、求める結果は出ないと痛感した」と振り返る。今後は副本部長として、国内のレベル向上のためジュニア世代の育成環境の整備に力を入れていくといい、名張市など地域との連携強化も図っていくという。