【これまでに集めたCDやグッズなどを披露する谷口さん=伊賀市小田町で】

歌が「元気の源」グッズも自作

 まさに「元気の源」―。三重県伊賀市小田町の会社員、谷口丈さん(21)は、大みそか恒例のNHK「紅白歌合戦」にも出場した演歌歌手、丘みどりさんの大ファン。グッズも収集するだけでなく自ら手作りするなど“応援愛”が止まらない。

丘さんのシルエットをデザインした自作の法被

 幼いころから1970、80年代の音楽が好きで、演歌や昭和時代の歌謡曲も、ラジオで聞くことが多かった。中学生の時、テレビ番組で「椅子」という曲を歌っている丘さんを見て衝撃を受けた。丘さんの亡くなった母を思った歌詞で、感情移入する姿に引かれたという。

 新曲キャンペーンのため、隣県の大型ショッピングセンターに来場すると知り、母親に連れて行ってもらった。そこで初めて丘さんの姿を見た時は「感動で泣きそうになるくらいうれしかった」という。

 高校を卒業し、就職してからはCDを買い始めた。デビュー曲「おけさ渡り鳥」は希少で入手できなかったが、シングルやアルバムは全て購入。必ず「聞く用」「保存用」の2枚をそろえるという。

コロナ禍でイベント待望「いつか伊賀の曲も」

 仕事にも慣れ、「さあ、コンサートにもどんどん出掛けるぞ」と思った矢先、コロナ禍でイベントの中止が続いた。「待ち続ける思いを形にしたい」と、2年の間にCDジャケットをデザインしたトートバッグやマスク、スマホカバー、キーホルダーなどを自身用に作った。また、コンサートが再開した時のため、応援用の法被も自作した。

「感情出すうまさ」絶賛

 通勤の車中はずっと丘さんの曲が流れ、部屋にもCDやサインがあふれているという谷口さんは「丘さんは歌声に音域と力があり、多彩な表現方法で曲に合った感情を出すうまさがたまらない」と絶賛する。

 更に「演歌はご当地の曲が多いので、いつか伊賀の曲を作って歌ってほしい」と夢を語る。来年は待望のコンサートも再開されるといい、今から楽しみにしているそうだ。

2021年11月6日付807号2面から

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