【イベント会場でマドレーヌを紹介する川口さん】

 「モットーは『作って楽しい、食べておいしい』」。三重県伊賀市内で開かれるイベントの会場などで、伊賀市産の平飼い卵を使った手作りマドレーヌを販売している同市ゆめが丘4の川口陽子さん(42)は、洋菓子店で働いていた経験を生かし、菓子のおいしさと笑顔を届けている。

 辻製菓専門学校を卒業後、伊賀市内の洋菓子店に勤務。転職や結婚、出産を経て、四女が生まれる前ごろ、2人の娘にアレルギー性ぜんそくやアトピー性皮膚炎があることが分かり、「手作りのものを食べさせてあげたい」と、娘のために菓子作りを始めることにした。

 卵の他に、北海道産の小麦粉、バター、砂糖を使用し、地元産の季節の果物や抹茶、野菜も入れるそうで、マドレーヌ以外にも、糖質オフのチーズケーキやビスコッティなどもある。昨夏からは地元のイベントなどでも販売を始め、フェイスブックなどを通じて連絡をもらった人には、自宅で洋菓子の作り方を教えるなどしている。

いつか自分の店を

 イベント時の屋号は「お菓子工房ファリーヌ」。11月7日には同市ゆめが丘1のプラント伊賀店で、13日には種生の博要の丘(旧博要小学校)でのイベントに出店を予定している。川口さんは「マドレーヌのおいしさを更に広め、いつかは自分の店を持てたら」と話した。

2021年10月23日付806号2面から

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