【乳児の女の子と里親の夫婦の手(提供写真)】

 可愛らしい小さな手を温かく包み込む、大きな手=上写真。小さな手は今年、三重県内で生後すぐ、とある事情で実の親と離れて暮らすことになった乳児の女の子の手。大きな手は、この子の里親となる決意をしたある夫婦の手だ。この子にとって、里親の手のぬくもりはどれほど心強く、頼もしいことか。

 さまざまな理由で家族と生活することが難しい子どもを家庭に迎え入れ、愛情と正しい理解を持って養育する里親。里親なんでも相談所「ほっこり」(名張市朝日町=名張養護学園内)は、伊賀・名張両市在住で里親に関心があり、里親登録を考えている人を対象に「里親登録前研修」を名張産業振興センター「アスピア」(南町)で12月4日から開く。受講無料だが、事前面談が必要。

 県によると、さまざまな事情で家族と離れて暮らす子どもは今年3月末現在、県内に514人いるが、うち里親家庭で暮らしている子どもは127人にとどまっており、里親の成り手が不足している状況だという。

 里親には、子どもとの養子縁組を前提とした「養子縁組里親」の他、保護者との生活ができるようになるまで、または自立して生活できるようになるまで数日から数年間の一定期間預かる「養育里親」などがある。養育里親の場合、子どもを育てるために必要な生活費や教育費、医療費などの費用が県から支給される。

 「ほっこり」が開く12月の里親登録前研修は、里親になるために必須の研修で、4日間の日程があるが、最低計3日間の受講が必要。4日と11日は基礎を学ぶ必須の研修で、15日は養育里親向け、21日は養子縁組里親向けの研修で、どちらかを選択する(両方も可)。受講時間は午前10時から、4日は午後3時まで、他は同4時まで。

 同相談所の担当者は「あなたの温かい手が、子どもたちの希望になる。里親に興味関心のある人、なりたい人は『ほっこり』まで気軽にお問い合わせを」と話している。

 問い合わせはほっこり(0595・41・1144)まで。

伊賀市で6月にあった説明会の様子(同)