【ポスターを手に来場を呼び掛ける担当者=伊賀市で】

 三重県内を拠点に現在活動する陶芸家32人の作品を集めた展覧会「三重の陶芸家展in伊賀 陶の現在(いま)を創る者たち」が10月22から31日まで、伊賀市内の3施設で開かれる。入場無料。

 創立30周年を記念した同市文化都市協会の主催事業。三重陶芸協会が長年開催してきた「三重のやきもの展」を伊賀で復活させようと企画。「今、表現している物を見せる」がコンセプトだという。

 メイン会場になる史跡旧崇広堂(上野丸之内)には、作家たちの代表作品の大作32点を展示。国登録有形文化財の赤井家住宅(上野忍町)では「生活に根ざす『陶』」として器を約150点、県指定有形文化財の入交家住宅(上野相生町)では茶道具を代表する茶わんなど約60点が並ぶ他、各会場の玄関には華道家が生けた花が飾られ、来場者を迎え入れる。

 時間はいずれも午前10時から午後7時(最終日同4時)まで。火曜休館。

 また、史跡旧崇広堂では10月23、30日午後1時30分から4人の作家によるギャラリートーク「陶の現在を創る者たち」(無料・定員20人)が、24、31日の午前10時、同11時、午後1時30分、同2時30分から呈茶会(抹茶、上菓子付き400円・定員各6人)がある。いずれも先着予約制。

 同協会の担当者は「県内の陶芸家が情緒あふれる文化財の会場に一堂に会するめったにない機会。城下町をぶらぶらしながら、三重の“現在”を堪能してほしい」と来場を呼び掛けている。

 ギャラリートークなどの申し込みや問い合わせは同協会(0595・22・0511)まで。

2021年10月9日付805号4面から

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