【寄贈したゼリーを手にする中森さん(左)と平井会長=伊賀市西明寺で】

 菓子メーカー「金澤兼六製菓」(本社・石川県)の三重工場(伊賀市西明寺)は10月18日、販売時期が終わり、本来は廃棄や定価以下で販売されるフルーツゼリー6250個を伊賀市社会福祉協議会に寄贈した。

 ゼリーは、3月から8月末にかけて販売している期間限定のもの。同社では、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の考え方を推進し、食品ロス削減のため寄贈を決めたという。

 この日の寄贈式では、巨峰やオレンジ、メロンなど5種類が入っている25個入りのギフト用ゼリー250箱が寄せられた。同市社協の緊急食料提供事業の一環で、自宅待機をしている新型コロナウイルス感染者や濃厚接触者への食料定期便、緊急食料の相談に来た生活困窮者に提供する予定。同市社協の寺田浩和さんは「緊急食料は米や缶詰、レトルト食品などが多い。ゼリーは『硬い物が食べにくい』という高齢者や母子家庭の子どもたちにも喜ばれると思う」と話した。

 寄贈式でゼリーを受け取った市社協の平井俊圭会長は「コロナ禍で生活に困っている方が増えている中、非常にありがたい」と述べ、同社専務取締役の中森雄大さんは「皆さまに少しでも喜んでいただきたいとの一心で企画した。伊賀の人たちの笑顔につながれば」と話した。

 同社では9月以降、市を通して市内の全小学校の児童らにゼリー計2万5000個、上野総合市民病院の医療従事者に計5000個を提供していた。