【追悼碑の前で献花する参列者ら=名張市下比奈知で】

 2017年10月の台風21号の豪雨で一部区画が崩落した三重県名張市下比奈知の市営墓地「東山墓園」で10月17日、崩落箇所に完成した合同追悼所で追悼式が開かれた。亀井利克市長は式辞の中で、復旧工事の完了を報告。関係者ら約150人が参列し、この日除幕された追悼碑の前で献花した。

埋め戻され整地された崩落箇所=同

 同墓園では191区画約1200平方メートルが崩落し、188区画の墓石や遺骨が流出。更に復旧工事に伴い、65区画の移転が必要になった。昨年4月までに墓石や遺骨などの引き上げ、今年3月までに本復旧工事がそれぞれ完了し、この日の合同追悼所の完成をもって全工程を終えた。

 埋め戻され整地された崩落箇所に建立した合同追悼所には、個人を特定できない遺骨などを埋葬。中心となる追悼碑は、市の名勝・赤目四十八滝の荷担滝を黒と白の石で表現し、中央に球体のモニュメントを配したデザインになっている。

 追悼式で亀井市長は「災害からの教訓を決して風化させることなく、次世代に伝えていく。御霊が永遠に安らかなることをご祈念申し上げ、今後も市主催のもと追悼させて頂くことを約束する」と述べた。

県内初の公営合葬式墓所

 合同追悼所は多数の遺骨を共同で納める合葬式墓所としても使用することになっており、11月からは有料で一般の申し込みを受け付ける。市によると、公営の合葬式墓所は県内初という。

 使用料は1体につき5万5000円で、骨袋に納めた焼骨を合葬室に埋蔵する。希望者は、別料金で記名板も設置することができる。

 問い合わせは、市環境対策室(0595・63・7492)まで。