【献花する若山会長=名張市松崎町で】

 三重県名張市の戦没者追悼式が10月14日、adsホール(同市松崎町)で開かれた。昨年に続き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一般参列を中止し、遺族会など約30人が西南戦争から第二次世界大戦までの戦没者1190人を追悼した。

 式の冒頭では、参列者が祭壇に向かって拝礼と黙とうをして、戦没者を悼んだ。その後、式辞で亀井利克市長は「戦禍により、かけがえのない家族を失ったご遺族の心情は、察するに余りある。現在の平和は、戦没者の尊い命と苦難の歴史の上に築かれたものであるということを忘れない」と誓い、「戦争の悲惨さを風化させることなく、後世に語り継ぐことが今を生きる私たちの使命」と述べた。

 第二次世界大戦でビルマに出征した父の修さんを亡くした市遺族連合会の若山東男会長(78)は「戦後76年が経過し、戦争を実体験した世代が一層少なくなっている。戦争の悲惨さと平和の尊さを次世代に語り続けることが社会的責務であり、その使命を継承していきます」と述べた。

 その後、市内各地区の遺族会代表者らが、壇上に設けられた献花台に白い菊の花を手向けて追悼した。