【滑り込みながら先制ゴールを決めたくノ一FW西川】

 女子サッカー・なでしこリーグ1部の伊賀FCくノ一三重は10月10日、本拠地にする伊賀市小田町の上野運動公園競技場で日体大FIELDS横浜と対戦し、4-1で勝って今季16勝目を挙げた。この日がホーム最終戦で、スタンドに詰めかけた市民ら1045人が、既に22年ぶり3度目のリーグ制覇を決めている地元チームを祝福した。

 試合は前半16分、セットプレーからFW西川明花が右足で合わせてくノ一が先制。同点に追いつかれた後の34分にはMF杉田亜未のゴールで再びリードを奪うと、ハーフタイム前にも相手GKのクリアボールをカットした初先発のFW渡邊凛がミドルシュートでリーグ初得点を決めた。後半にも、リーグ得点ランク首位の西川が今季18点目となるゴールを記録し、F日体大を突き放した。

 試合後のセレモニーでは、来賓で先月就任した三重県の一見勝之新知事があいさつした。市民らにトロフィーなどをお披露目するため並んだ選手らを前に「結成45周年という節目に22年ぶりの優勝を飾り、本当に心からおめでとう」と賛辞を贈った後、観戦した印象について「フィジカルが強く、チームが一つにまとまっているのがすごい。リーグ優勝も当然だという気がした」と話した。

 最終節は10月17日にあり、くノ一は堺市のJ-GREEN堺S2フィールドでコノミヤ・スペランツァ大阪高槻と対戦する。

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