【寄贈された芭蕉自筆の「月見の献立」(伊賀市提供)】

 伊賀市は10月4日、芭蕉自筆の「月見の献立」(市指定有形文化財)など5点の寄贈を受けたと発表した。「月見の献立」は芭蕉の弟子たちが生家に庵を新築してくれた礼として元禄7(1694)年の8月15日に句会を開いて食事を振舞うときに自ら記したとされる貴重な資料で、花や竹が下絵として描かれている。

 本紙の大きさは縦24・3センチ、32・5センチ。献立には、酒を始め、芋の煮しめやショウガののっぺい、ヤマイモのすりもの、マツタケの吸い物など山の幸をふんだんに使った料理の名が並ぶ。

 市文化交流課によると、寄贈したのは現在の同市上野東町にあった豪商で米問屋を営んでいた菅野八郎兵衛の子孫。月見の献立以外にも同家の歴史に関係した古文書や系図など4点も含まれている。