【18歳成人式に反対の請願に賛成で起立する市議=伊賀市議会議場で】

 三重県伊賀市議会9月定例会は最終日の29日、18歳成人式に対し従来通りの対象年齢や開催日程にするよう求める請願を20対1の賛成多数で採択した。これに対し、岡本栄市長は閉会後の取材で「成人式とは主権者となった人に権利と義務を通告する行政としての事務。祝祭は副次的なこと。20歳でしたいのであれば、民間でやっていただいたら」と基本的に従来の方針を変更しない考えを示した。

 請願を提出した市民団体「伊賀市の未来を考える勉強会」(竹島義徳代表)は、来月半ばに市長と面会し、6000筆を超える賛同者の署名簿と要望書を提出する予定だ。会員の一人で市内に住む女子専門学生(20)は議場で採択される様子を傍聴。「ほっとした。集めた市民の声が議会に届いた。市もこの結果を真摯に受け止めてほしい」と話した。

 今回、市が「18歳成人式」の実施を表明したのを受け、意見を聞いてもらえなかった若者らが直接行動し思いを伝えようとしているが、請願が採択されても岡本市長の姿勢は頑なだ。「数が多ければ正しいということではない。請願には馴染まない。同窓会的なニュアンスや振袖を着てみたいということは我々が関知することではない」などと述べ、団体との面会時には「成人式の意義を理解しているのか疑問。しっかり説明する」とした。

 この日は他に、3・7億円追加の一般会計補正予算や2020年度の各種決算など16議案を可決、12件を認定、2件を同意、4件の請願を採択した。

 18歳成人式に対する請願の賛否結果は次の通り(市川岳人議長を除く)。

【賛成】釜井敏行、北山太加視、西條エリ子、西田方計、浜瀬達雄、増田雄、森中秀哲、川上善幸、北森徹、西口和成、福岡正康、宮崎栄樹、桃井弘子、山下典子、赤堀久実、田中覚、上田宗久、近森正利、中谷一彦、百上真奈

【反対】中岡久徳