【展示写真を紹介する奥西さん=名張市下比奈知で】

 三重県名張市下比奈知の比奈知市民センターで、地元の歴史をたどる写真展「比奈知の昭和・平成」が8月31日まで開かれている。入場無料。

 同センターの歴史民俗講座で講師を務める奥西勲さん(79)が、地元住民の旧家などから集めた大正時代から現在までの古写真7点と複写したパネル19点が並ぶ。

 展示では、旧比奈知村役場や、第二次世界大戦中に供出される永福寺(下比奈知)の釣り鐘、水害で架け替えられた四間橋など、当時の様子がうかがえる写真を掲示。平成の出来事では、詩人の北原白秋の最初の妻で父親が地元出身の福島俊子の歌碑設置記念の写真などもある。

 また、奥西さんが、唐招提寺(奈良市)の伝統行事「うちわまき」で使われる女竹を奉納している「唐招提寺に竹を送る会」の会長を務めている関係で、同行事の様子などの写真も展示している。

 奥西さんは「写真を通して、比奈知の歴史に残る先人たちを知ってもらえるきっかけになれば」と話していた。

 問い合わせは同センター(0595・68・1101)まで。

2021年8月14日付801号15面から

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