【殺陣を練習する出演者たち=伊賀市阿保で】

 伊賀地域を拠点に活動するパフォーマンス集団「伊賀之忍者衆『羅威堂』」の5周年記念公演が8月22日、三重県伊賀市阿保の青山ホールで開かれる。初の主催公演に向け、メンバーたちが真剣な表情で稽古に励んでいる。

 羅威堂は、伝統の伊賀流忍者を継承すべく集まったメンバーで2016年8月に結成し、各地のイベントに出向いてショーを披露したり、市内と京都で殺陣教室を開いたりしてきた。正規メンバーは現在7人が所属している。

 今回の公演では、安土桃山時代を背景に、戦の世に翻弄される忍者たちを描いた劇「伊賀に吹く風」を上演する。脚本は代表の有香さんが長年構想を練って手掛け、3年前に市内であった忍者博覧会で初上演したもの。更にパワーアップした激しく本格的な殺陣が見どころで、技を磨いてきた約10人の教室生も出演する。

 その他、和風ロックバンド「奏手候」のライブ、殺陣パフォーマンスチーム「紅桜剣舞会」のステージもある。2団体とは2019年に台湾で開かれたイベントへの出演がきっかけで交流を深め、参加が実現した。劇中にもゲストで出演する。

 有香さんは「羅威堂は、忍者の技だけではなく、芝居もできるチーム。迫力ある演技で元気を届けたい」と意気込む。今後の活動については「国内外に更に活動の場を広げ、さまざまなジャンルの団体ともコラボしていきたい」と語った。

 午前11時からと午後5時からの2回公演で、各回定員200人、全席自由。チケットは前売り1500円、当日は500円増し。未就学児は入場不可。

 問い合わせは伊賀市文化都市協会(0595・22・0511)まで。

来場を呼び掛ける出演者たち=同

2021年8月14日付801号10面から

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