【水没車から高齢女性を救出したとして署長感謝状を贈られた(右から)原山さん、小林緩士さん、稜河さん=名張市蔵持町原出で】

 三重県警名張署は8月16日、豪雨で冠水した市道に進入し動けなくなった車から70代女性を救出したとして、名張市の男性3人に感謝状を贈った。

 同署などによると、救助事案は7月12日午後1時30分ごろ、同市蔵持町里の近鉄大阪線の線路をくぐるアンダーパスで発生。現場を車で通りかかった同市百合が丘東1の小林緩士さん(20)、稜河さん(18)兄弟と、現場近くの勤務先にいた同市桔梗が丘2の原山直樹さん(34)が、流れ込んだ大量の雨水で浮き上がる軽自動車内に取り残された運転手の女性を発見。助手席側の窓から3人で協力して救い出し、安全な場所に避難させた。

 現場は当時、成人男性のへその高さほどまで水が溜まっており、車のドアは水圧で開かなかったという。津地方気象台によると、救助事案が発生した頃、市内では1時間に最大60ミリの非常に激しい雨が観測されていた。

 この日は蔵持市民センター(蔵持町原出)で贈呈式があり、同署の樋口弘道署長が3人に感謝状を手渡した。原山さんは「小さい時にけがで人から助けてもらったことがあり、自分も人助けをしたいと思っていた。冠水した道路に車が進んでいったので危ないと思い、駆け付けた」、小林さん兄弟は「無事でよかった。水の怖さを改めて実感した」とそれぞれ話していた。

 市によると、このアンダーパスにはポンプが1台設置されているが、想定以上の降雨で排水が追い付かなかったとみられる。市は今後、「大雨の時冠水注意」と書かれた看板を現場付近に設置する。

女性の車が水没したアンダーパス=名張市蔵持町里で