【稲野瑠哉さん(提供写真)】

 東京を拠点に「RUKA FILMS」の名でフリーランスの映像クリエイターとして活動する稲野瑠哉さん(22)は三重県伊賀市大野木出身。動画投稿サイト「ユーチューブ」などで地元・伊賀の魅力を映像で発信している。

 小中高の12年間はサッカーに明け暮れた。伊賀白鳳高を卒業後は地元で就職したが、「何がやりがいか、分からなくなる」と悩むことがあったという。

 19歳の時、同年代のユーチューバーが映像クリエイターとして米国で活躍し、動画発信しているのを見て、「自分はこのままでいいのか」と衝撃を受けた。「米国へ行こう。まず東京で英語の学校に通い、現地に編入しよう」と退職を決めた。

 同じ年の夏、単身上京。受験勉強と学費稼ぎのアルバイトを半年続け、2019年4月、英語専門学校に合格。米国留学という目標に向かって勉強し、昨春には念願の留学切符を手にした。ところが、新型コロナの影響で渡米が中止に。落ち込む反面、「自分の映像や作品で人を喜ばせたいというのが原点」だったことを思い出し、学業の傍ら独学で映像技術の勉強を始めた。

 学びのなかで、色みやカメラワーク、表現方法など、自分にしかないスタイルにこだわった。仕事受注のために、自身のブランド力を高めようとSNSも活用。クリエイターとしての道を歩み始めた。

地元・伊賀の魅力も発信

 動画サイトでは地元伊賀の岩倉峡公園や西山の棚田、青山高原などを「伊賀市の魅力をCINEMATICにまとめてみた」と題して配信。「人を幸せにして、その人生を変える動画を作りたいという夢は変わらない」と稲野さん。編入してオンライン授業を受けていた米国の大学を6月に卒業し、米国企業からも仕事の依頼があったといい、「自分の動画で地元に貢献したい」と話した。

2021年7月31日付800号2、3面から