【名張市の香落渓の柱状節理(提供写真)】

 三重県総合博物館(津市一身田上津部田)で、県内の岩石や鉱物を約620点集めた企画展「やっぱり石が好き! 三重の岩石鉱物」が8月29日まで開かれている。担当者は「県内の多様な岩石や鉱物を網羅した展示で、図鑑のように見応えがある。ぜひお越し頂きたい」と来場を呼び掛けている。

同心円状の模様が見られる球状花崗岩(同)

 展示では、切断面に同心円状の特殊な模様が見られる球状花崗岩(津市美杉町産出・市天然記念物)や、2017年に世界で初めて発見されたマリモのような緑色の結晶が特徴の鉱物「ランタンピータース石」(熊野市紀和町産出)など、色とりどりの珍しい岩石や鉱物が並ぶ。

 名張市の景勝地・香落渓などで見られる柱状節理の展示では、大きさ約1・5メートルの岩の実物(津市美杉町産出)も展示され、成り立ちや特徴についての説明もある。

 夏休み期間限定で、水晶が遺骨を納めるための容器に加工された水晶製舎利塔(県指定有形文化財・津市白山町瀬古区所蔵)や、隕石を使って明治時代に作られた短刀「流星刀」(富山市科学博物館所蔵)の展示もある。

 時間は午前9時から午後5時(入場は午後4時30分)まで。月曜休館(8月9日除く)。企画展のみの観覧料は一般800円、学生480円、高校生以下無料。

子ども向けイベント

 企画展に合わせ、子ども向けイベントも開かれる。内容は次の通り▼「ギャラリートーク」8月7日午前10時から同11時まで、定員54人、当日受付、先着順▼「ロックバランシングに挑戦」8日午前10時から午後2時30分まで30分おき(0時台除く)、各回定員10人、当日受付▼「水晶さがし」29日午前10時30分、午後1時30分、午後3時の3回、各回定員24人(要事前申し込み)。

 問い合わせは同博物館(059・228・2283)まで。

2021年7月31日付800号26面から

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