三重県警名張署は8月3日、伊賀市内で特殊詐欺が発生し、60代無職女性が介護保険料の払い戻しを名目に現金計約150万円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。

 発表によると、7月31日午後2時ごろ、女性宅の固定電話に市役所介護保険課のモリタを名乗る男から「介護保険料の払戻金がある。口座番号と残金を教えて」などと電話があった。伝えて電話を切ると、金融機関職員を名乗る男から電話があり、カードと通帳を持って現金自動預払機(ATM)に行くよう指示された。

 女性は教えられた番号に電話をかけ、市内の金融機関のATMを指示に従って操作するうち、現金を2回にわたり振り込み、計約150万円をだまし取られた。

 女性の帰宅後、家族が不審に思い同署に連絡。8月3日に同署が被害届を受理した。同署は「お金を返すのでATMへ行って」は詐欺だとして注意を呼び掛けている。

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