【上野-亀山 1回裏の守備を終え、グラブタッチする上野の投手・樫森力輝君(左)と一塁手・今中康博君=津市本町の津市営球場で】

 第103回全国高校野球選手権三重大会(三重県高野連、朝日新聞社主催)の1回戦12試合が7月10日、県内4会場で行われた。伊賀地域では、上野が亀山との乱戦を11‐6で制し3年ぶりに夏の白星を挙げた。名張青峰は終盤までリードしながらも四日市中央工に2‐3でサヨナラ負け、名張は水産に0-13で5回コールド負けを喫した。

 上野は初回、4番の主将・乾徹平君(3年)の適時打で先制。同点の3回には鹿道巧君(2年)の適時打などで流れをつかむ。4回は相手投手陣の制球難にも助けられ8点差をつけるが、その裏に打者一巡の攻撃で3点差まで迫られる。4回途中に先発・樫森力輝君(3年)から増井叶夢君(1年)に継投し、捕手・西田壮汰君との1年生バッテリーで追加点を許さず、7回に2点を加えて試合を決めた。両チーム合わせ21安打18四死球と、特に4回までは出入りの激しい展開となった。

 試合後、乾君は「先制から良い流れが作れた。守備でも投手に投げやすい雰囲気を作れた」、増井君は「3年生の先輩たちにとって最後の夏。絶対に点をやらないという気持ちで、いつも以上の力を出せた」と話した。山本紘平監督によれば、コロナ禍で練習試合が組みにくい中、出塁を得点につなげる進塁を重視したゲーム形式の練習を採り入れてきたといい、この試合では先発9人のうち7人が計9盗塁を成功させた。

名張青峰ー四日市中央工 5回表、朝日康太君の右犠飛でタッチをかいくぐり生還する3塁走者・宮本大誠君(捕手・田中健君)=松阪市立野町のドリームオーシャンスタジアムで

 名張青峰は2回に田中慎士君(3年)の中前適時打で先制。3回に押し出し四球で同点とされるが、5回に朝日康太君(同)の右犠飛で勝ち越し。6回以降は追加点が奪えず、7回に長打で同点とされた後、9回に2番手の藪内洸輔君(2年)が左越えに決勝打を浴び、惜しくも初戦敗退となった。

 名張青峰の主将・藤森岳杜君(3年)は「終盤まで気持ちを切らさないよう周りで盛り上げ、チャンスはいくつかあったが、最後の1点を取れなかったのが悔しい」、7与四球も7回を被安打4、失点2と粘投した田中君は「キャプテン(藤森君)のミットを目がけて思い切り投げられた。(継投した藪内君には)『自分を信じて投げろ』と伝えた」と試合を振り返った。

名張ー水産 先発した名張の2年生右腕・中平航太君=伊勢市のダイムスタジアム伊勢で

 名張は2年生の右腕・中平航太君が先発。2回に長打で先制を許し、3回には四球や失策をきっかけに4失点と差を広げられ、打線も2、3回は走者を出せず、苦しい展開が続く。4回にも連打や暴投などで2点を与え、5回には打者12人で長短5安打を許した。名張は水産の2投手から無安打のまま、5回コールド負けとなった。

 諸木康真監督は「夏大会のプレッシャーなのか、力を出し切れなかった。アンダースロー投手との対戦など試合前に対策を意識してきたが、結果が出せなかった。流れが変わるワンプレーが出ればと思っていたが……」と話した。

※各試合の結果詳細は「伊賀・名張の高校野球応援ブログ」(http://blog.livedoor.jp/iganabari_baseball/)に掲載