【警察協力章を贈られた野中さん(中央)=名張市蔵持町芝出で】

 37年間にわたって三重県や名張地区の交通安全協会の委員や役員を務め、交通安全活動に尽力したとして、名張市桔梗が丘2番町の野中敬子さん(80)に警察協力章が贈られた。7月9日、名張署で伝達式があった。警察庁長官が民間の協力者に贈る最高位の表彰で、今年は全国で41人、県内で唯一の受章。

 東大阪市出身の野中さんは、結婚を機に20代で名張市に移住。布製アートフラワーを作る仕事の傍ら、長男と次男が小学校に入ると、近所の子どもたちも連れて登校に付き添うようになった。その後、地区協会員の住民から交差点での見守り活動に誘われるようになり、1984年からは同協会の地区委員になった。

 協会では街頭活動の他、手作りの紙芝居で子どもたちに交通ルールを伝える活動などにも取り組んだ。2010年からは、名張地区の会長を5期10年務めた。同年から県協会理事にも就き、17年から2年間、県副会長も務めた。80歳の区切りに、地区会長を今年4月、県理事を6月で退任した。

 伝達式はこれまで県警本部で開かれていたが、今年は感染拡大防止のため同署で開かれ、原政美県警本部交通部長が野中さんに表彰状とバッジを手渡した。野中さんは受章について「すごくもったいないが、うれしい」と語り、「最近も千葉県で起きた事故のことを聞き、自分の事のように辛くなった。飲酒運転は絶対しないでほしい」と呼び掛けた。