【岡田さん】

岡田悠道さん(20)

 三重県伊賀市真泥の十念寺で修行する学生僧侶。若者の寺離れが深刻化する中、「誰にでも信頼される身近なお坊さん」を理想像に、住職である父親の背中を追う。

 名張市出身。中学2年の時に伊賀市に移り住み、父の手伝いに励んだ。中学卒業後は、曹洞宗の豊川稲荷(愛知県豊川市)を母体とした同市の豊川高校に通いながら同寺で修行し、僧侶の基礎を身に着けた。

 十念寺では境内の掃除を始め、年越しやお盆など年間行事の準備を手伝う。幼稚園児のころから名張市内の教室で習っていた得意の書道を生かし、供養に用いる卒塔婆に文字を書く仕事も担当している。

 現在は愛知学院大学宗教学科に在籍する3年生。卒業後は曹洞宗の大本山永平寺(福井県)で修行する予定で、「葬儀や法要にも積極的に参加して、いずれは寺を継げるように」と目を輝かせる。

 趣味は母から誘われて始めたマラソンで、完走後は仲間との交流を楽しむ。中学生まで通っていた書道教室も半年ほど前から再開したそうで、お世話になった先生に「感謝している」と笑った。

2021年6月26日付798号4面から

【私のお気に入り】仕事で使う筆。中学生の時に母から譲り受け、長年使い込んだ愛用品。