【「空中栽培」で育つスイカを手にする田上さん=名張市鴻之台4で】

 三重県名張市の風農園が、今年も「空中栽培」の小玉スイカづくりに取り組んでいる。前年より数を増やし、栽培の方法も一部改善。7月10日からの出荷を目指している。

 同市鴻之台4の約1000平方メートルのビニールハウスで、冬のイチゴ栽培でも使う地上約1メートルのプランターにスイカの苗を定植。約3メートルに伸びるつるを支柱やワイヤで保持し、実が宙にぶら下がるように栽培する。与える水や栄養を細かく調節でき、地面で育てる方法より甘さや大きさなどの品質を一定に保つことができるという。

 同農園では昨年から、本格的にスイカの空中栽培に乗り出した。2年目の今年は「愛娘なつこDX」、種が小さな「ピノガール」、新たに加わった「愛娘あすか」の3品種計約1200株を4月中旬から5週に分けて植えた。ミツバチによる受粉から、より正確な手作業での人工授粉に切り替えるなど一部改善を加え、1玉約2キロ、糖度12・5度以上を目指す。収穫量は前年の2倍近い2000個を見込む。

 農園を経営する田上堅一さん(47)は「イチゴの設備を使った空中栽培は全国的にも珍しい。安定しておいしい『風農園方式』のスイカを名張から届けたい」と話している。

 1個の価格は、贈答用で3品種とも税込みLサイズ2160円、Mサイズ1836円。風農園直売所(東町)とオンラインショップで販売する。

 問い合わせは風農園(080・5158・3576)まで。