【ケアラー支援条例案の採決の様子=名張市鴻之台1】

 三重県の名張市議会は定例会最終日の6月28日、家族の介護や世話を日常的に担う「ケアラー」を支援推進を目的とする「ケアラー支援条例」を全会一致で可決した。ケアラー支援の条例化は、東海地方で初めてという。

 条例の基本理念では「全てのケアラーが個人として尊重され、健康で文化的な生活を営むことができるように行わなければならない」とし、市や市民、事業者、関係機関などが責務や役割を果たし、相互連携することを定めている。

 特に18歳未満の「ヤングケアラー」については、適切な教育機会の確保や心身の健やかな成長・発達が図られるようにしなければならないとしている。

 市は昨年8月に実施した実態調査で、市内で少なくとも28人のヤングケアラーを把握。今後はリンクワーカーなど支援に携わる人材の育成や啓発などの取り組みを進めていく。

 市によると、ケアラー支援条例は昨春、埼玉県が全国で初めて制定。名張市の条例化は、北海道栗山町に続き3例目という。

 この他、市が追加提出した1億3989万円の一般会計補正予算案など8議案を可決し閉会した。