【八幡工業団地管理センターでワクチン接種を受ける男性=名張市八幡で】

 新型コロナウイルスのワクチンを職場などで接種する「職域接種」が6月28日、三重県名張市の八幡工業団地(八幡)で始まった。同工業団地管理組合を構成する14社の従業員2800人が合同で、8月20日までに接種を受ける予定。

米モデルナ社製のワクチンの瓶=同

 接種会場は工業団地内の管理センターに設けられ、市内の医療機関の医師1人、看護師2人が接種や問診を担当。1日180人のペースで接種を進めていく。

 この日、最初に接種を受けたプラスチック材料製造「プラス・テク」八幡工場の西岡誠工場長(56)は「痛みはなかった。職場で感染者が出た場合、操業が止まったり、会社運営に影響が出たりする。接種を受けたいと思っていたので、早く準備を進めてくれた管理組合事務局に感謝したい」と話していた。

 職域接種を巡っては、使用する米モデルナ社製のワクチン供給が追いつかない可能性があるとして、国が25日で新規受け付けを一時休止。いち早く申請していた同工業団地管理組合には、23日に国からワクチンや保管用冷蔵庫などが届き、予定通り始めることができたという。

 県によると25日までに県内では計63件の職域接種の申請があり、接種対象者数は13万4030人。伊賀地域の企業などからは計8件、2万7600人分の申請があったという。県担当者によると、国が供給の調整を進めており、申請時の希望通りにワクチンが届くか分からない状況だという。