刑事課長 石井博明

 伊賀警察署管内の特殊詐欺発生状況について申し上げます。

 当署管内の認知件数につきましては、2020年中3件と前年に比べ2件増加しており、被害額につきましても約970万円と前年に比べ約330万円増加しています。

 本年につきましても、6月17日現在で4件、被害額約565万6千円と前年同期に比べ、大幅に増加している状況にあります。

 特殊詐欺の主な手口は、市役所の職員らを装い、「医療費を還付する」などと言い、ATMを操作させて現金を振り込ませる「還付金詐欺」や警察官や銀行協会などの職員を装って自宅を訪れ、「キャッシュカードが不正利用されている。暗証番号が必要」などと言い、キャッシュカードを交付させて預金口座から現金を引き出す「キャッシュカード詐欺盗」などがあります。

 特に、還付金詐欺については本年に入ってから三重県内においても大幅に増加している状況にありますので、相手との話の中で「医療費、還付金、ATM」などのキーワードがあれば、相手の話を信用せず、すぐに警察へ通報してください。

 伊賀署では、関係機関・団体や防犯ボランティアの皆さまらと連携を図りながら各種防犯対策を推進するとともに、発生した事件は必ず解決するとの決意のもと、1人でも多くの被疑者を検挙し、1件でも多くの事件を解決するよう、捜査活動に万全を期しています。

 今後とも警察活動へのご理解とご協力をよろしくお願いします。

2021年6月26日付798号22面から

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