【協定書を手にする八木理事長(右)と亀井市長=名張市鴻之台1で】

 三重県名張市は6月25日、昨年4月に移転した旧市立桔梗が丘中学校(桔梗が丘1)の建物と土地を活用する事業者として決まった学校法人「八木学園」と基本協定を結んだ。

 同法人は伊勢市で通信制の私立英心高校(2008年に八木学園高校から改称)を運営しており、名張市からも40人ほどの生徒が通っているという。旧桔梗が丘中には同高の分校を設置する計画で、12月に使用貸借契約を締結し、来年4月におよそ30人の生徒数で開校を目指す。

 基本協定では、旧桔梗が丘中を年内は新型コロナウイルスの集団接種会場として使用すること、接種会場に影響のない範囲で開校に向けた準備が可能であることなどを確認した。

 この日は市役所で調印式があり、同法人の八木良明理事長と亀井利克市長が協定書を交わした。八木理事長は「名張に生徒募集で来る際、中学校の先生から『伊勢まで通うのが難しい生徒がいる』という声を多数聞いており、名張への学校設置を考えていた。できるだけ少人数で、手厚く見ていく方針。良い学校づくりを目指していきたい」と語った。亀井市長は「名張の子どもにとって選択肢が広がる。県内外からも大勢お越し頂けるようになるのでは」と期待した。

 調印式に立ち会った地元の桔梗が丘自治連合協議会の大垣孝彦会長は「無理のない計画で、内容も納得できるもの。地元としてほっとしている」と話していた。

2021年6月3日【旧桔梗が丘中に通信制高校が来春開校へ 公募で事業者決定 名張市】(https://www.iga-younet.co.jp/2021/06/03/40067/)

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