【ニッポンハナダカバチを観察する児童ら=名張市薦生で】

 絶滅の恐れがあるとされ、環境省からも絶滅危惧Ⅱ類に指定されている「ニッポンハナダカバチ」の観察会が6月15日、三重県名張市薦生の市立薦原小学校で開かれた。蜂の生態に詳しいボランティアの岡田純二さん(72)を講師に迎え、3年生22人と4年生18人が熱心に学んだ。

繁殖行動をするニッポンハナダカバチ

 ニッポンハナダカバチは体長2センチほどで、砂に深さ25から40センチほどの穴を掘って営巣する。同小では、2015年に体育倉庫前の砂場で巣穴を発見。砂場の使用を控えるなど見守りながら、翌年から観察を始めた。

 観察会は「持続可能な開発のための教育(ESD)」の一環で実施。蜂は毎年6月初旬から繁殖行動を始め、50匹ほどの雄が雌を探して巣の周辺を飛び回る。この日は岡田さんが、繁殖の方法や巣作りに適した環境などについて説明、児童たちは飛び回る蜂を真剣な目で追っていた。

 参加した4年生の片山真心さん(9)は「たくさんいてびっくりした。巣に入っていくところが面白かった」と笑顔を見せた。

 岡田さんは「蜂だけでなく、それを取り巻く環境についても不思議に思ってもらえたら」と話していた。