【調理した食品を容器につめるボランティアたち=名張市長瀬で】

 三重県名張市長瀬と上長瀬地区の「配食サービスボランティア長瀬『ささゆり』」は6月1日、地域住民同士のふれあいと高齢者の見守りを兼ねて、配食ボランティア活動を本格的に開始した。

 ささゆりは、長瀬市民センターを拠点に活動。長瀬と上長瀬地区在住の70歳以上の高齢者を対象に、ボランティア11人が交代で、毎週火曜日に調理した弁当を利用者宅まで届ける。弁当は1食500円で、おかずのみは400円。

 昨年8月、1人暮らしの高齢者などから「ご飯の支度が大変」との声が上がっていたことをきっかけに発足。今年2月に実施したアンケート調査で利用者を募集し、5月には申し込んだ28人に、試験利用として無料で弁当を届けた。

調理した弁当=同

 この日は豆腐ハンバーグやおからの餃子皮つつみ、レンコンの甘辛煮など7品を調理。野菜はなるべく地元産を使用し、主菜は週ごとに肉と魚を交互にするなど、栄養バランスのとれた献立を考えている。

 代表の大谷喜代子さん(69)は「高齢者のなかには食事の支度が難しい人も多く、栄養も偏る。おいしいお弁当なので、ぜひ利用してほしい」と話していた。

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