【(左写真)廃鶏のスモークチキンを手にする伊井野理事長(右写真)販売しているチキン=名張市鴻之台1で】

 平飼いで卵用の養鶏を育てる三重県名張市上三谷の「赤目の森作業所」では、排卵期間を終えた鶏を役立てようと、廃鶏を加工したスモークチキンをとれたて名張交流館「とれなば」(同市希央台)やとれたて市ひぞっこ(伊賀市平野西町)で販売している。

 同作業所は、里山保全などに取り組む「赤目の里山を育てる会」(名張市上三谷)の運営で、障害のある8人を含むスタッフ14人が働いている。6つの養鶏所計約140平方メートルの敷地に、ひなを含む約350羽の鶏が放し飼いにされており、1日に200個以上の卵を産むそうだ。

 作業所の鶏は、産卵を始めて2年ほどで排卵期間を終えるそうで、毎年約200羽の廃鶏をスタッフらで食材とし処理してきた。ただ養鶏は通常の食肉用に比べ固い食感で、「もっとおいしく食べられたら」と思い薫製にしてみたところ、「柔らかい食感になった」という。加工は3月末から奈良県の「あすか薫製工房加工」に依頼し、約1か月を経て完成した。

 販売するスモークチキンは、香辛料などで味付けした「スパイシーチキン」と合わせ2種類。もも、むね、ささみなど部位はさまざまで、100から130グラムで、税込み200円から300円で販売している。

 同会の伊井野雄二理事長(66)は「柔らかいけど歯ごたえがあっておいしい。将来的には薫製用の加工場を作れるようになれば」と話していた。

 問い合わせや注文は、同会(0595・64・0051)へ。