【感謝状を受け取った(右から)西田君、岡崎君、伊藤君、石田君=名張市春日丘7で】

 三重県警名張署は5月31日、夕暮れ前に迷子になって市道脇の歩道を一人で歩いていた3歳男児を保護したとして、近畿大学工業高等専門学校(名張市春日丘7)1年でいずれも陸上部の石田大翔君(15)、伊藤颯大君(16)、岡崎煌君(16)、西田陸人君(15)の4人に感謝状を贈った。

 4人は15日午後6時40分ごろ、部活の帰りに近鉄名張駅に向かって歩いていたところ、同市希央台の交差点付近の歩道を歩きまわっている男児を発見。危ないと思い、「だいじょうぶ?お母さんどこ」などと声を掛けたが返事がなく、周りに親が見当たらなかったため、駅前交番まで送り届けた。

 当時、交番の警察官はパトロールで不在だったが、電話で同署に連絡。スマートフォンでアンパンマンのアニメを見せるなどしながら、警察官が到着するまで男児に寄り添った。

 同署によると、男児は自分の名前や住所などを話せなかったが、衣服に書かれていた名前と保育園名を手掛かりに、間もなく男児の家族と連絡が取れ、無事に市内の自宅に帰ることができたという。男児は4人が発見した場所から数百メートル離れた店で1時間30分ほど前、父親とはぐれてしまっていた。

 この日、同校で感謝状贈呈式があり、同署の樋口弘道署長が4人に感謝状を手渡した。男児を交番までおぶった西田君は「男の子が何事もなく家に帰れてよかった」とほおを緩めた。樋口署長は「小さな子はどんな行動をするか分からない。4人が積極的に声を掛けてくれたおかげで、事件や事故に巻き込まれずに済んだ」とたたえた。