【簗瀬水路に設置された花筏=名張市中町で】

 三重県名張市中町の簗瀬水路(城下川)に5月29日、紫や白のハナショウブ計約100株を載せた「花筏(いかだ)」が2基、涼しげに浮かんだ。設置は6月12日ごろまで。近隣住民によると、付近で1週間ほど前から蛍が出始めており、花筏とともに楽しめそうだという。

 水環境保全に取り組む市民団体「川の会・名張」(福廣勝介代表)が、1990年からほぼ毎年この時期に設置している。水の流れにゆらゆらと揺れるさまが、旧市街地の初夏の風物詩として親しまれている。

 この日は同会の他、地域活性化に取り組む市民団体「SWITCH(スイッチ)」のメンバー、近畿大工業高等専門学校(同市春日丘7)の学生ら計25人ほどが設置作業に参加した。青竹で囲った全長1・8メートルの筏を水面に浮かべ、ワイヤで係留後、東町の畑から軽トラックで運んできたハナショウブを載せていった。

 川の会・名張の竹尾敬三事務局長(66)は「花の見ごろは来週半ばごろからになりそう。花筏を見に来て、水辺の環境についても考えて頂けたら」と話していた。また、インターネットの地図サービス「Googleマップ」で「花いかだ」として地点登録され、場所を確認しやすくなったという。

 花筏設置に合わせ、名張地区まちづくり推進協議会環境保全・安全部会のメンバーらが水路に沿って行灯を並べた。29日と30日の夜に点灯するという。