【籔井代表(左端)と事業のメンバーたち=名張市神屋で】

 三重県名張市の国津地区で、有償のボランティアとして住民の日常生活を支援する事業「ささえあいネットくにつ」が5月19日、発足した。家事や庭仕事、網戸の張り替えや電球交換など細かな支援メニューを用意し、地域住民の困りごとを助ける。

 同地区地域づくり委員会(羽後正敏会長)事業部会が中心となり、昨夏から準備委員会を立ち上げた。冬には住民へのアンケート調査を実施してニーズを把握。支援を求める声が多かったことから、発足に向けた準備を進めてきた。利用対象は地区に住む主に70歳以上の人で、支援に当たるメンバーには地区住民ら25人ほどが登録しているという。

 この日は、くにつふるさと館(神屋)で発会式があり地区役員や行政関係者ら約30人が出席。代表に就任した籔井喜己さん(67)は「人と人との関係を大切に、親切丁寧を心掛け、信頼される活動にしていきたい」とあいさつした。

 問い合わせは、国津保育所内の事務所(0595・69・1021=火木曜午前9時から正午)まで。

名張市内11例目

 同市では同様の事業が2008年にすずらん台地区で始まり、国津地区の事業開始は市内11例目。

 市によると同地区の人口547人(1日現在)のうち65歳以上の高齢者は338人(同)。高齢化率は61・8%で、市内の地区別で最も高くなっている。

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