三重県警名張署は5月18日、名張市内で特殊詐欺が発生し、一人暮らしの80代無職女性がうその電話で現金1200万円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。

 発表によると、1月下旬ごろ、女性自宅の固定電話に男の声で「老人ホームの入所権利が当たった。あなたの代わりに住みたい人に入所できる名義を貸してあげて」などと電話があった。2月上旬ごろからは、住宅建設業者のヨシムラや弁護士のタカハシを名乗る男などの声で「名義貸しは犯罪。訴訟を免れるため必要費用を払って。費用は3月末ごろに戻ってくる」と電話があり、女性は2月17日に480万円、3月2日に720万円を自宅に来た別々の男にそれぞれ現金で手渡し、計1200万円をだまし取られた。

 3月26日以降、相手と電話がつながらなくなったことを不審に思った女性が、5月14日に警察に相談。18日に同署が被害届を受理した。

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